手紡ぎって?紡いでから編むまでにこれだけの作業があります。




こんにちは。
お花モチーフとお肌に優しい手紡ぎ毛糸の手編み作り人、まどかです。

今日はお盆入り。
みなさんお墓参りにお出かけでしょうか。
私は今日の夕方実家に戻り、明日お墓参りしてきます。

手紡ぎについて書いてきましたが、今日で3回目最後です。
(一応手順は書いてきたはずなので・・・)

単糸を双糸(2本取り)にしたところで「つづく」としたので、
そのつづきです。

 
毛糸になったけど。まだ作業があります。


双糸になったものをかせくり棒でかせくりします。
(ここから写真の毛糸は種類の違うものになります。)
ボビン1個分をかせくりし終ったら、かせくり棒からはずします。


で、これ↑がかせくりした状態。
このかせくりしたものを水通しして、
軽く脱水して自然乾燥。

ずらーっと暖簾状態。
このときは獣くさいです。
羊さんの毛なので、獣くさくて当たり前なのですが・・・




そして、この状態ではぬれているのでやわらかそうに見えないけど、
乾くとほおずりしたくなるほどのフワフワの毛糸になります。
(本当は下にハンガーなど少し重りになるものをつけるのですが、写真の見た目が悪いのでここでは重りをつける前にの写真を載せています)


乾いたら玉巻きで玉にします。
玉巻きするときは、かせくり機と玉巻き機が必要です。
あれっ、玉巻きしてる写真なかった・・・
ということで、ちょいと他から拝借。

画像は毛糸ピエロさんからお借りしました。
(上の「毛糸ピエロ」をクリックするとピエロさんのHPが開きます)

これが玉にした状態。

昨年ムーリットさんで木製の大きな玉巻き機を見ていいなーって思ったのですが、

お部屋だと大きくて邪魔になるとおもいますよ~って言われて。

アトリエが持てるようになったらあの木製の玉巻き機ほしいな~。
かせくり機も木製のがほしいな~。
やっぱり木製は温かみがあって、見た感じやさしく可愛らしい。
画像はこちらからお借りしました。
(「こちら」をクリックするとリンクしたページが開きます)


おっと、脱線しました。

手紡ぎ毛糸が玉になったので、これでようやく編む作業にはいります。

といっても、ここからゲージを取って、編み図を完成させて~。

それから編み始めです。

編み始めて完成させるまで、どれぐらいの時間がかかるのかは
1枚を編むのにどれぐらいの時間がかかるの? 
で書きました。
この時間に手紡ぎ作業の時間を入れると、
セーターやカーディガンの場合、3週間~1ヶ月。
オーダーの場合は1ヶ月半~2ヶ月のお時間を頂いています。
こんな感じで手紡ぎ毛糸って作られているので、結構な手間と時間がかかってます。

色がちがう羊毛を混ぜる場合などは、カーダー(羊毛を混ぜる)をかけるという作業が入るので、さらに時間がかかりますね。

 
画像はアナンダさんのHPからお借りしました。
(「アナンダさんのHP」をクリックするとページが開きます)

私はお客様に肌の弱い方が多いので、ほとんど無染色の羊毛を使いますが
(なぜ無染色の羊毛を使うのかは、手紡ぎ毛糸。なんで無染色? をご覧ください)

よく見かける手紡ぎ毛糸は染色羊毛を何色も混ぜたりしているので私より工程が多いです。



私もドラムカーダーほしいな~って思っているので、そのうち工程が増えた毛糸を作るかも。




手紡ぎは羊毛だけじゃない。

手紡ぎは、私は今のところ羊毛だけですが、
前回書いたように獣毛(カシミアやモヘアなど)も手紡ぎ毛糸を作ることができるし、
綿、麻なども手紡ぎできます。
綿、麻の手紡ぎも興味あるのですが、
場所や日程が都合つかず未だに未経験。
私のやりたいことリストの1つです。

そうそう、私が手紡ぎ毛糸を作る話をすると
「羊飼ってるの?」って聞かれることが多いのですが、
すみません、動物苦手なんです。
知り合いの犬は大丈夫だけど、猫・鳥はNGです。
鳥は食べることもできません・・・
動物の恩恵を受けて仕事してるくせに、本末転倒ってよく言われるけど。
なので、牧場の方々に感謝しながら大切に羊毛を使わせていただいてます。

3回にわたって手紡ぎについて書いてみました。
もう少しこういうことが知りたいとか、これはどうなの?ってことがありましたら
補足で書いていこうと思いますので、コメントなどでお知らせください。

手紡ぎについてはこちらもご覧ください。
 手紡ぎって?どうやって毛糸を作るの?
手紡ぎって?羊毛が毛糸になるまで。
手紡ぎ毛糸。なんで無染色?

お花の手編みニット 日花香

札幌在住のニットクリエイターmadokaが製作するお花モチーフを使ったストールやレッグウォーマーの手編みニットブランド

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