手紡ぎ毛糸。なんで無染色?

こんにちは。
お花モチーフとお肌に優しい手紡ぎ毛糸の手編み作り人、まどかです。

7・8月は手紡ぎ月間としていますが、平日の夜は編みをしています。
手紡ぎは週末だけ。

普段ストールなどお花モチーフを使った作品が多いですが、
手紡ぎ毛糸を使った作品は手紡ぎの暖かさを感じてもらいやすいように
ケーブル編みにすることが多いです。
いつもより太めの編み針で。
ちょっとカジュアルな印象になりますが、
私の手加減からするとふんわりした編みあがりになるので、
手紡ぎ毛糸の良さが一番出るかな。





今年はおそろいコーデをしたいというご要望にお答えできるようにマフラーとスヌードを、同じ色&デザインで1組ずつ製作。(中にはマフラーだけ、スヌードだけというものもありますが・・・)
1枚目はスヌード製作で、2・3枚目はマフラー製作の途中経過。

使用する羊毛の種類は・・・


写真の手紡ぎ毛糸はグレーに見えますが、ベージュです。
(グレーはこれから手紡ぎ&製作です)
もちろん無染色(染めていない)のメリノの羊毛を使用しています。

私が使用する羊毛はほとんどが無染色のメリノです。
ときどき、ポルワスを使うこともありますが、
最近はメリノばっかりかな~。

羊毛は羊さんの毛なので、たくさんの種類の羊さんがいるように羊毛にも種類があります。
最近は最高級ウールの代名詞として、
しなやかで丈夫な毛糸、メリノが知られていますが、
メリノにも繊維の細さが15ミクロンというカシミアに近いものから
24ミクロン以上のものまで幅があります。
なので、同じメリノなのに柔らかいと感じるものと、
少し硬く「え?これメリノ?」って感じるものがあるの。
私が購入するメリノはお店に2種類あるんだけど、細いほうを購入してきます。

ちなみにポルワスとは、オーストラリアで改良されたひつじの名称。
メリノ種とリンカーン種の交配で生まれた改良種です。
羊毛は細く、光沢があり、柔軟。
メリノよりも毛足が長く、メリノに近い柔らかさ。
私はどちらかというとポルワスのほうが紡ぎやすいのだけど、
素材がバラバラになるのもな~と思って、メリノで統一してます。

お世話になっているお店には無染色メリノの白、ベージュ、グレー、ブラウン、ライトブラウン、(あとブラックもあったような・・・)があるので色違い展開もしやすいし。

無染色にこだわる理由


染色メリノを使用すればもっと色展開ができるのですが、私はあえて無染色メリノを使用してます。
(ときどき染色メリノを使うこともありますが・・・)
無染色メリノを使う理由は、お肌の弱い方が多いから。

染色羊毛が悪いわけではありません。
染色羊毛でも問題ない方もたくさんいらっしゃいます。
ただ、時々染色するときに使用する何かが合わないのか、
染色したことで毛が痛んで肌に刺激をあたえるのか、
(染色して毛が傷むのは、
私たち人間の髪の毛をカラーリングなどで傷むのと同じことと思ってください)
染色した毛糸はダメだけど、
無染色の手紡ぎ毛糸は大丈夫という方がいらっしゃるので、
そういうお客様の選択肢が増えるように無染色羊毛を使用しています。

安心して使っていただきたい。今私にできる提案・・・


お肌の弱い方、アレルギーのある方って、
最初のうちは、大丈夫かな~、合うかな~と心配しながら使用していると思います。
心配しながら使うって気持ち的に疲れちゃうので、
少しでも安心して使っていただけたらいいな~とお客様とお話しながら感じて
無染色羊毛を主に使用するようになりました。
染めていないので、色落ちの心配も無いですしね。

毛糸そのものがダメという方もいらっしゃるし、
その方の体質・肌質なので、一概には言えないですが、
無染色メリノを使うというのが
今の私にできる範囲のご提案です。

手紡ぎについてはこちらもご覧ください。
 手紡ぎって?どうやって毛糸を作るの?
手紡ぎって?羊毛が毛糸になるまで

お花の手編みニット 日花香

札幌在住のニットクリエイターmadokaが製作するお花モチーフを使ったストールやレッグウォーマーの手編みニットブランド

0コメント

  • 1000 / 1000